街全体が世界遺産に登録されている、リトアニアのヴィリニュス(ビリニュス)。
この記事ではヴィリニュスのおすすめ観光スポットとして、超個人的な主観に基づいて厳選した3か所を紹介します。
「観光スポットが多すぎて分からない...」
「情報が多くて、結局どこに行けばいいのか分からない...」
という悩みをお持ちの方や、
旅行会社のよくあるまとめ記事ではなく、ディープな個人ブログが読みたい
という方は、ぜひ読んでいってください。

目次
リトアニアの首都・ヴィリニュスについて
ヴィリニュス / Vilnius は、リトアニア共和国の首都であり、美しい歴史的な街並みと文化的な魅力を有しています。
ヴィリニュスの旧市街地は、1994年にユネスコの世界遺産に登録されており、中世からの歴史的な建築物や街並みが残されています。
エストニア・ラトビア・リトアニアの三国は、バルト海に面しており面積も似ていることから、
バルト三国
と呼ばれます。
それぞれの首都のタリン・リガ・ヴィリニュスは、どれも世界遺産に登録されています。
タリンとリガの旧市街はいずれも城壁で囲われており、一定区域に集約された印象を与えるのですが、ヴィリニュスはそれらとは異なり、城壁もなく旧市街の広がりを感じさせます。

カトリック大聖堂やバロック様式の教会、中央広場などは見どころの一部です。
また、旧市街地の石畳の小道を歩くことで、古き良き時代の雰囲気を味わうことができます。
ゲディミナス城 / Gediminas Tower
ヴィリニュス観光で一番オススメなのは、ココ。
ゲディミナス城
です。
ヴィリニュス大聖堂と鐘楼から歩いてすぐの所にある、小高い丘です。


丘の上に塔があり、入場料を払えば中を登ることができます。
屋上まで登ることができ、屋上からはヴィリニュス旧市街の圧巻の景色を一望できます。

塔内および屋上は20時まで開いているので、冬季であれば日没後の夜景を楽しむこともできます。



屋上では、風に吹かれたリトアニア国旗が堂々とはためいています。


リトアニア国旗を眺めているだけでも不思議と元気が湧いてくるので、この空間はぜひともオススメです。

独立宣言をしたウジュピス共和国
次にオススメする観光スポットのウジュピス共和国は、リトアニアの首都ヴィリニュスにある、非常にユニークな地域です。
ウジュピス共和国は、自由と多様性を重んじる地域として認識されています。
この小さな地区は、2009年に住民によって「共和国」と勝手に宣言され、なんと独自の憲法や国旗、国歌まで持っているそうです。
しかし、リトアニアにも、そして他のどの国家にも承認されていない自治体で、完全に非公式という感じです。
(ちなみにウジュピス共和国は、世界最小のバチカン市国よりわずかに面積が大きく、人口は7,000人とバチカン市国の9倍ほどあるので、独立宣言がバカげているというわけではない気がします。)

ウジュピスの国旗。カードゲームのドブルに似てる?
ウジュピス共和国は独立宣言を出したとはいえ、抵抗運動や激しい暴動が起こっているわけではなく、かわうそが街を歩いた感想は、
細々となんかやってる商店街
というものでした(1990年代のこのエリアは非常に治安が悪かったようですが、今はすこぶる良好です)。
なので安心して訪れてください。

至る所にウジュピス共和国独自の国旗が掲げられているものの、街並みはリトアニアの旧市街となんら変わりません。
ウジュピスは、その自由な雰囲気、芸術の精神、そして独自の文化で知られており、アーティストが多数住んでいるようです。
個性的なカフェやレストラン、アートギャラリー、工房などが集まり、さまざまな芸術家やクリエイターが活動しています。

ウジュピス共和国にはなんと独自の憲法が制定されており、40ヶ国語近くの言語にも翻訳されています。
その憲法には、笑いや愛情が法律で保護されていると明記されており、個々の表現の自由が尊重されています。
各言語に翻訳された憲法が記されたパネルがずらーっと並べられている様は、なかなか壮観です。

ウジュピス共和国に入国(?)し、しばらく歩くと、ネコの像があります。

名前は、Uzupis Cat (ウジュピス・キャット)というそうで、「そのまんますぎん?」となりました。
太っちょだけどしっぽがピン!となっていてかわいらしいですね。
旅というのはそもそも異文化体験をするものだと個人的には思っています。
このウジュピス共和国では、まさにそんな異文化体験ができます。
かわうそはリトアニア国旗がゴリゴリにはためくゲディミナス城に行ってからここに来たのですが、
国家ってなんだろう、そもそも正義ってなんだろう
と考えさせられました。
思索と考察が捗るスポットなので、ぜひとも訪れてみてください。
ヨーロッパにまさかのファミレス Berneliu Uzeiga
最後に紹介するのは、旧市街にあるレストラン、Berneliu Uzeiga です。
ヴィリニュス大聖堂と鐘楼の近くにあり、アクセスしやすいです。
レストランが観光スポット??
と侮ることなかれ。
あとで説明するように、これにはちゃんと理由があります。

地下の店舗で、この階段をおりると中世の世界が待っています。

民族衣装でウェイトレスがお出迎えしてくれます。
めっちゃかわいい。

店に入ると、西洋甲冑もお出迎え。
すげえ。
地下は秘密基地感があって、ワクワクします。

そして、座席はうまく撮れなかったのですが、なんとボックス席なんです!
これが地味に驚きのポイントで、日本のファミレスみたいなんです。
ヨーロッパにはファミレス(およびその亜種も)がないので、めちゃめちゃテンションが上がります。
もちろんこのお店もファミレスを真似した訳ではないと思うのですが、それでも関連性を疑わざるを得ないほど酷似しています。
このメニューの冊子とかめちゃめちゃファミレスだし。

そしてファミレスなだけあって、ここもファミリー客が多かったです。
まあヨーロッパでは普通誰かと一緒に外食するので当たり前といえば当たり前ですが。
かわうそは1人でボックス席にいたのですが、現地の4歳くらいの男の子と2歳くらいの女の子の兄妹が、車のおもちゃに乗ってテクテクとやって来て、絡まれました。
「ばぁーーー🤡」
とやると、キャッキャと喜び、味をしめて何度も席に遊びに来ました。
珍しい外国人がなんかやっとるw と思ってくれていたら本望です。
さて、食事はこんな感じです。

オムレツのようなものはツェペリナイ (Cepelinai) という料理です。
中は肉団子、外はじゃがいも生地の、もっちりとした食感です。
食感はかるかん饅頭に少し似ています。
家族でご飯を食べに来たリトアニアの男の子も女の子も、店のウェイトレスもみんな可愛い、素敵なファミレスでした。
ファミレス感を味わえるのはここのレストランがピッタリだと思うので、ぜひ選択肢に入れてみてください。
まとめ
リトアニアの首都・ヴィリニュスは、広々とした街で、見どころが散らばっています。
観光スポットを見定めて、そして時には配車アプリ(Bolt が主流です)を使いながら、上手に観光してください。
そして歩き回って疲れたら、レストランにも立ち寄ってみてください。
この主観マシマシな観光レビューがお役に立てば幸いです。